2012年6月16日土曜日

CRF250L HONDA ロードインプレッション



発売開始間もないHONDA CRF250Lを300㎞走らせてのロードインプレッションです。ライダーの馴らしも終えてないので、まだダートは走ってません。


第一印象はスタイリングに興奮した。そのたたずまいは、まるでエンデューロマシンそのものだったから。

スタートさせるべく、サイドスタンドに預ける車体を起こして引き出した。この時、腕に伝わってきたのは、しっとりとした重さ。そう、車重は143㎏もある。過去に乗ってきたこのクラスのバイクはどれも110㎏~120㎏程。この瞬間ばかりは、ちょっと不安になった。でも、車高の割に重心は低めに押さえられているようで、傾かせてもグラッとくる重さは感じなかった。

さて、街を走り出してみるとなかなか軽快だ。当たり前だけど、走り出せば重さは気にならない。台形のトルクカーブが効いている走りだ。そしてフロントのしっとり感で、まるでロードバイクのようにコーナーが走りやすい。IRCのブロックパターンタイヤは少しずつブロックをずらして配置するパターンで、オンロードでも乗り心地がゴツゴツしない。しかもグリップが予想以上に良い。これだけオンロードを走れるオフロードバイク用タイヤなんて、ダートを走る前から惚れちゃうよ。

6速リターンのギアシフトも軽く、ニュートラルも出しやすい。ミッションの設定は街乗りからツーリングには最適だろうと思う。ただし、ダートでは不満がでそう。その時はドライブスプロケットを1丁落として加速重視のセッティングに変更してみると良いかもしれない。

こんなキャラクターのバイクなら、NC700みたいなタコメーターが欲しかった。価格設定からするとそこまでは厳しいだろうけれど。

NC700X
CRF250L

なんてオンロードが楽なバイクなのだろう。セルも楽ちんだ。思い出してみよう。HONDAのプレスインフォーメーションによるとCRF250Lの開発キーワードは・・・
On(日常)を便利に、Off(週末)を楽しむちょうどいい相棒New On Off Gear!”
・・・とある。見事にそれを具現化しているのだと思う。

燃費は250のシングルだからそれなりに良い。ただし、燃料タンク容量は7.7リットルしかない。スタイリングを犠牲にせずに9リットルくらいあれば拍手ものだった。

この後、バリエーションモデルでビックタンクのツーリングバーションやモタードバージョンが販売されることになれば、もっと魅力的かもしれない。

最後に・・・。
HONDAが本当にやりたかったコンセプトなら、何もCRFのネーミングを引っ張ることせずに良かったのではないだろうか?『名は体を表す』で、このバイクの真の価値を主張しても良かったのではないかと思う。コンペテーションマシンCRFと同じシリーズだと言われても、私のように釈然としない人が多いのではないかな。

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